第3回目は
Fillyjonk 兼森周平 平岩尚子(ジュエリー)さんです。
建築と彫金という別々の分野を学んだ二人が 世界感を作るデザインユニットです。
異世界に思いを馳せたり
小さな発見があったり、
過去を思い出したり
自然を思いやったり、
そんな思いを馳せる時間を感じてもらうことを コンセプトに建築や風景、花をテーマとした アクセサリーを製作しています。
二人で立ち上げた理由はお互い客観的に商品をみれること。
女性過ぎず、ハード過ぎず程良いさじ加減。
好みはふたりとも同じなので良い 相乗効果が得られるのでブランドをスタートしました。
ブランド設立当時は知人の紹介で 新規が決まりましたがすぐには食べていけず 販売や高校の先生など副業で食い繋ぐ時代が始まります。
マニュコレでアッシュペーフランスが決まり→ ジブリ関係にも取り上げてもらいオーダーは入っているが
1点物なので生産に時間がかかり苦戦。
もともと平石さんがデザビレの卒業生の アシスタントをしていたこともあり、
デザビレに入所を考え、 貯金して御徒町はジュエリー、アクセの まちという理由から東京に拠点を構えました。
ルームス27に出展
展示会に出展したことにより大手の小売店のOEMのオーダーが入るようになります。
そこからスタッフを採用してイベント販売の強化、フェアの定期開催など。
モノマチなどから新しい広がりがはじまり売上は伸びていきました。
ルームス29に出展
ここでバイヤーから
「最近商品が売りに走っている」
とアドバイスをいただき、物つくりの意味を再考するしました。
この時から年間テーマをきめて 物つくりを始めます。
ブランドの濃い世界観をぶらさずに3年目にはいり、外注を増やし、
海外も視野に入れインテリアライフスタイル展やシカゴミュージアム、ドイツの展示会にも出展。
国内もステップが上がり、
伊勢丹の1階や青山スパイラルの個展など 一歩一歩階段を上がり始めます。
今後は量産しないメリット、
他がやらない作家的なものと 量産のバランスをテーマに
モノつくりを続けていくそうです。
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一種独特な世界感が評判でファンも増えているjollyjonk
近年は文房具関係の作品も出品してさらにステップアップしています。
1点物でファンを作ってきましたが ビジネス的にも量産化していかないと いい創作活動できないので
アシスタントをいれて規模を少しづつ大きくして ブランドを進化させています。
関西のイベントでは在庫が足りないので イベントが終わりホテルの部屋に戻り、 アクセサリーを朝まで作って、
それを持ってイベント会場に行くことを 繰り返した時期もあったなど苦労話も聞き、
二人の根性とパワーに感動しました。 そこを乗り切り今の成功につながっているに違いないと思います。
ブランドを立ち上げて順風満帆に行く方は皆無で
皆さんピンチの連続をどう切り抜けるかが重要なポイントです。
又売れてくるとおごりがちになるところですが
謙虚のにバイヤーのアドバイスにも 素直に耳を傾け修正している点は素晴らしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。