ネット時代のニューヨークファッションウイークの意義
ニューヨークファションウイークが2月11日~18日までの8日間開催されました。 2016年秋冬向けの女性向けのデザイナーのイベントで今回は新たな仕掛けがあり 「ランウエイショーの存在意義」が問われる傾向がみられ、ネットの影響で変化が生まれています。
毎年2月と9月に開かれ、今回の参加デザイナーは前回の330に比べ半数以下の147でデザイナーが減り
話題性が薄れてきているようです。
大手スポンサーの確保も苦戦していてメルセデスベンツ社が撤退して
東京に比べ広告効果がないと判断した様です。
会場も場所を確保するのが困難でニューヨークのミッドタウンとダウンタウンにわかれていて一体感が薄れてきています。
トムフォードもコレクションを中止しました。
その理由として最近の顧客はその場でスグ買えるもの以外は欲しがらない。 待つものは敬遠される。と揶揄した発言をしていましす。昔はコレクションを見て約半年後に服が買えるのをわくわくしながら待っていました
今はスマホの普及でブロガーから大手メディアの関係者まで
ショーの画像をSNSにアップして即諸費者が見れるようになり、
コレクションの価値観がなくなってきているのではないでしょうか?
そして各ブランドは模倣される前に消費者に商品を届けようと本気になって取り組んでいます。 マイケルコースはコレクションの商品のいくつかはオンラインと直営店で販売をスタートしました。 ラグ&ボーンはショーをWEBで公開しその中のジーンズ(4万円)を即オンラインで販売しました。
今イベントが話題性がなっている中でコレクションの費用は最低2000万からビッグブランドは1億かかり、 スーパーモデルのようなトレンドを引っ張る人がいなくなった今、ランウエイのショーが古びた感じをだしてしまっているようです。
これからのコレクションのあり方が、今後のニュ-ヨークファションウイークの時代の変化や環境に移りかわりにどう対応するか、
新しさや存在意義が問われています。
全てのブランドが効率を求めて均一化して誰でも手に入るようになると値段の競争になるのではないか? 待たせる勇気も必要ではないか?
消費者に迎合過ぎるとブランドとして魅力的ではなくなるし、ファッションは違う領域なものと考えています。
何かのヒントになれば