2014年のバッグ、革小物企業の業績は厳しい市況の中でも総じて堅調に推移しています。
バッグの多様化財布の堅調な推移で売り上げは前年を確保した様子です。
小売り業ではサックスバーホールディングスがPB強化などで増収増益、
サマンサタバジャパンはヒット商品に恵まれ大幅増収増益となりました。
ただ企業間格差はでています。
メーカー、卸ではスタイルがまーケットイン企画などで売り上げを確保し、
協和はランドセルの堅調な売り上げで大きく伸ばした。
ラジルマはスマートフォン対応商品など雑貨が好調、はちやは直販が健闘しました。
善戦の要因
財布が堅調で特にレディスのバッグと財布の中間アイテムが広がった。
革小物の需要の継続
都心百貨店のインバウンド需要の好調
EC販売の伸長が目立ち、自社サイトの伸びが堅調
収益の圧迫
収益のマイナス要因として
円安、原材料の高騰
海外生産の人件費アップによるこコスト高
価格に転嫁できない上代
今後の対応、動き
生産地を中国からベトナムなど東南アジアへ
為替予約、直接貿易
プロパー消化率のアップ、商品価格のアップ
インバウンド対応メイドインジャパンの高付加価値商品の比重を高める
具体的事例
ラジルマは自社ブランドカメリア、カボンの強化
イノウエはメンズブランドへの参入
キャロットカンパニーは販路拡大、ブランド化へむけて強化
シカタは工場を上海から中国内陸部とカンボジアへのシフトで粗利益向上
各社事業の見直しを掲げています。
急激に市場および生産の流れが変化しており、
まだまだ厳しい状況が続きそうですが
新しい仕組みを作ったところにチャンスがありそうです。