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高級銘酒 獺祭にみる成功するブランドの秘密

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獺祭増産へ蔵新設

獺祭という日本酒をご存じですか?

日本酒の国内消費が低迷する中、山口県岩国市の山あいの
蔵元旭酒造が躍進しています。
その看板の高級銘酒が獺祭)です。

4月の日米首脳会談の晩餐会でも振る舞われ、店頭では品薄が続いてます。
同社は需要増に対応するべく新しい蔵を新設し、生産増を目指します。

5月にお披露目された12階建ての近代的なビルは米を洗ったり、
蒸したりする原料処理室、発酵室、麹室が備わっています。

温度管理する上で品質のムラを最小限にしたいと容量の小さいタンクを数多く増やしました。
室温は37度に保たれ天井にはセンサーにより湿度、室温を制御装置がぶら下がっています。

酒米を一定の温度で貯蔵管理できる倉庫やビン詰め工場も建設中で
完成すれば生産能力が現在の3倍にもなります。

桜井社長の挑戦

旭酒造では1984年に桜井社長が家業を継ぎ経営の方法を刷新しました。
それまでは酒つくりの職人(杜氏)が大きな権限を持ち従来のやり方を
していました。
そのやり方をやめ、一般の社員がデータを細かく管理しながら生産する。
近代的な設備を整えた新しい蔵は同社の酒つくりの象徴です。

つまり杜氏がいなくなても一般社員が同じ品質を継続できるように改革しました。

 

人気の秘密

原料は酒米の最高峰(山田錦)。
米を77%削った純米大吟醸、獺祭磨き2割3分
が話題を呼び、東京を中心に人気が広がりました。

日本酒の消費量は年々落ちているが同社は08年から比べると
4倍近い生産量です。
最近は手に入らないお酒として有名になってます。

パリにも直営店があり、海外輸出も積極的でアメリカなど20か国に
輸出しています。
全体の1割が海外の出荷量に増えています。

考えるべき事

桜井社長は杜氏が最高決定権を持ち、杜氏がいないと
お酒の生産ができなくなることへの危惧と
化学的でない見て覚えるなど後継者を育てることの困難な状況に
不安を覚え、化学の力で一般の社員でも美味しいお酒が作れるように
試行錯誤したのだと思います。

日本酒の業界ではなくとも異業種の職人さんも皆高齢化しており、後継ぎもいないので
何か科学的でなくても策を考えるか、海外に生産を移すか
将来の方向を今から手を打っていくべきではないでしょうか?

ただ単に職人に任せきりだと生産量は限界がきますし、若い人が魅力を感じてくれないと

その業界に入ってこないのでいずれかは消失してしまう危惧があります。

獺祭はそんな状況の中大きなヒントを提供していると思います。

 

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宮城 基郎(ミヤギ モトオ)
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