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2015バック業界の最新情報

最近のバッグ業界についてです

まずは
重要なキーワードになる皮革(レザー)について説明します。
皮革はバッグ、財布、靴の重要な素材であり、生産工程の長い皮革産地は
世界各地に多数あります。

流通過程も複雑で日本は国内の皮革、靴産業の保護を目的とした関税割当制度(TQ)
があるのも特徴です。

ここ数年は安価で流行を取り入れた合成皮革の製品を品揃えする製造小売業が成長しています。
バッグ業界もインポートブランド含め二極化が一段と明確になっています。

 

バッグ業界の市場規模は

国内小売り市場規模は約1兆円です
レディース向けのハンドバッグとメンズ向けの鞄を合わせると1兆円強です。

去年は3月に消費税前の駆け込み需要で大きく売上を伸ばしましたが
4月以降は反動で苦戦した国内企業が目立ちました。
一方で急増した外国人観光客の購買に支えられて大きく売上を伸ばしたのが
ラグジュアリーブランドを中心とするインポートバッグブランドです。

都心部の百貨店ではインバウンド需要で高額なインポートバッグが年間通して売れました。
日本では「バイバオ」 「サマンサタバサ」といったアジア件を中心に海外での人気、
知名度の高いブランドは外国人観光客の購買が伸びました。

バッグ業界の主な販路は
百貨店様と専門店様です。他にテレビショッピング、通販、WEB販売があります。
日本のメーカー、卸業者は長く百貨店様のバッグ、鞄平場売り場を主戦場とし
主にライセンス商品を販売してきました。

ただ近年、一部を除いたライセンスブランドの勢いが弱まるにつれ平場を縮小、
廃止する百貨店様が増えています。

反対に広がっているのがインポートブランドで中心としたコーナーショップ、インショップです。
こうした状況でラグジュアリーブランド以外でも「ケイトスペード」「フルラ」といった
中価格帯のインポートバッグが好調です。

危機感を強める日本のメーカー、卸企業はオリジナルブランドの開発や百貨店の
プライベートブランドやアパレルブランドが販売するバッグの
OEM(相手先ブランドによる生産)を請け負うなど新たな販売チャネルの開発を強化しています。

百貨店様以外では仕入型のバッグ専門店が全国のSCにチェーンを広げ大きなマーケットになってきました。
代表的なのがサックスバーホールディングの傘下の東京デリカが運営するサックスバーです。
有力ブランドを多数揃えることでショップとしてのステータスを上げ媒体の露出も強化し
消費者への知名度高上も図っています。

新しい流れとしてWEB販売が好調の企業が目立ってきました。
特にリアル店舗も持っていてサイトのお金をかけビジュアルにセンスの良さを感じるブランドは
特に好調のようです。土屋鞄、ココマイスター、ATAOなど異業種からの参入も多く見られ
今後この方向は増えていきそうです。

最近の課題は
生産コストの増加です。
主な生産地である中国での人件費の高騰、円安、原材料の高騰により、生産コストが増加し続けています。
昨年より小売価格を値上げしているブランドも増えています。

生産基地としてバングラディッシュやカンボジアなどより人件費の安い地域への工場へ生産を一部
移動する動きもみられます。ただ簡単には職人さんの技術も上がらないので本格的なバッグを作るには時間がかかりそうです。

又最近はインバウンドのメイドインジャパン製品の人気が好調で国内生産を見直そうと
一部国内の生産が間に合わない状況もでています。
多くの職人さんが高齢なので若手を育てていくことも必要になってきています。

新しい商品とその売り方、見せ方、その生産システムを構築したところが勝ち組になるのかもしれません。

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